薬剤師「いつもの寝つきを良くする薬ですね💊 寝る前○錠です、お大事に😷」
患者様「眠剤もらえた、ひとまず安心かな😴 でもずっと飲んでて良いのかしら😢」
えー、いきなりのコント失礼しました笑
眠剤をお飲みの皆様にとっては、とても気になるトピックかと思われます🙇♂️
そこで今回は眠剤についてのお話をさせていただきます
結論、眠剤の種類により量の調節や可能なら休薬が必要。副作用についても考慮すべき点が何点かある
最初に結論(私自身の見解)について述べたいと思います。
眠剤の種類により ”現在飲まれている量から少しづづ減らしていく、可能なら休薬も検討してみる”事が必要と考えております。
診察時にDrとの相談になりますが1回0.5錠に減らす、1錠あたり10mg配合されているものを5mgに変更する等で睡眠状態を観察してもらうのがよろしいかと思います。
いきなり休薬しますと、イライラ感(離脱症状)が発現したり何よりメンタル的に
負担が大きいので徐々に減らす方向がよろしいかと思われます。
副作用についても考慮すべき点がいくつかございます。
眠剤の種類と共に以下でご説明させていただきますが、主に寝ぼけ・筋肉の緩みによる転倒・効果が翌日まで続くことによる日中のだるさ等が代表的なものです。
そういった症状の発現を減らす・なくすといった意味でも徐々に量を減らしていくことが大切であると考えております。
眠剤の種類について
一口に眠剤と言っても、種類が存在するのでご紹介させていただきます。
- 脳の活動を抑え、リラックス状態にする
- 睡眠と覚醒のリズムを整えて自然と寝つきやすくする
脳の活動を抑えリラックス状態にする薬には、即効性のある物や効果の高いものが多く実際にお飲みいただいている患者様も多数いらっしゃいます。
しかし、効果や即効性の高い分副作用が出やすいものもございます🙇♂️
例えば
- ハルシオン、レンドルミンといったベンゾジアゼピ系(難しい言葉すみません😰 覚える必要はないので参考程度に流してください笑)では寝ぼけや筋肉の緩みによるふらつき、効果が翌日の日中まで続き怠さが出てくることがあります(もちろん必ず出現する訳ではないのであくまで確率の話になります)
- ルネスタ、マイスリーといった非ベンゾジアゼピン系(この言葉も覚えていただく必要はないので参考程度に🙇♂️)はベンゾジアゼピン系に比べて筋肉の弛緩作用が低く、寝起きでの転倒のリスクが少ないのでご高齢の方にも使いやすい薬剤となっております。寝ぼけや翌日の怠さは同じように出現する可能性はあります。
続いて睡眠と覚醒のリズムを整えて自然な眠りに持っていく薬に関しては、即効性はなく上記の薬剤と比較し効果が弱い傾向にあります。
しかし
- ロゼレム【脳内のメラトニン受容体(メラトニンとは体温を下げ体内時計を同調し脳と身体を睡眠へと誘導するホルモン、メラトニンが受容体に作用し効果を発揮する。これも参考程度に、覚えていただく必要はないです🙇♂️)に働きかけ自然な眠りを誘導する】には先ほど申し上げた筋肉の緩みによる転倒、依存性、寝ぼけ等がなく安全性の高い薬になってます💊
- ベルソムラ【脳内のオレキシン(こちらは先ほどのメラトニンとは逆で脳と身体の覚醒に関与しているホルモン)が受容体に働きかけるのを阻止することで覚醒を抑え眠りを誘う】には睡眠中に何度も起きてしまう(中途覚醒)、朝早くに目が覚める(早朝覚醒)といった状態を改善する効果があります。人によっては悪夢を見ることもあります。
まとめ
上記の他にも眠剤には細かく分けると様々な分類と種類がありますが、今回は大きく2種類に分けてお話しさせていただきました。読みづらい文章申し訳ございません🙏 以下に表でまとめさせていただきます
薬品/特徴 | 効果 | 依存性 | 転倒 | 悪夢 | その他 | |
ベンゾジアゼピン系 | 比較的強い | あり | あり | なし | 寝ぼけが出る可能性あり | |
非ベンゾジアゼピン系 | 比較的強い | あり | なし(極めて少ない) | なし | 薬によっては苦味がある(アモバンetc.) | |
ロゼレム | 比較的弱い | なし(極めて少ない) | なし(極めて少ない) | なし | 安全性高い。速効性は低い | |
ベルソムラ | 比較的弱い | なし(極めて少ない) | なし(極めて少ない) | 発現の可能性あり | 中途覚醒、早朝覚醒に 効果あり |
簡単ではありますが、以上の表のようになります。ご参考いただけると幸いです。
今回は「眠剤をずっと飲んでいて良いのか❓」をテーマに眠剤の種類についても言及
させていただきました。皆様の判断のお役に立てると幸いでございます🙇♂️
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