患者様「眼が乾くし、痒みもあるから目薬もらいに行くか🏃♀️」
薬剤師「こちら目薬ですね、1日3〜4回目安にお使いください💊」
とりあえず目薬もらえたけど、どのタイミングで使おうか❓ 何種類か出てるし使い分けは❓
この様な疑問に今回はお答えしたいと思います🙇♂️
目薬を使うタイミングについて
点眼のタイミングについてですが、1日4回点眼してもらう物であれば朝・昼・夕・寝る前に。
3回の物であれば朝・昼・夕に点してもらうのがタイミング的に良いと思われます。
1日2回であれば朝・夜で間隔は12時間ほど空けていただければと思います🙇♂️
1日1回の物に関しては種類によりタイミングが変わってくるのでDr指示のもとお使いいただくことになります。以下に代表的なものをご紹介したいと思います❗️
目薬の種類
ここからは目薬の種類についてご説明したいと思います❗️
大きく分けて4つに分類することができます
- 水溶性点眼剤(クラビット点眼液、ヒアレイン点眼液etc.)
- 懸濁性点眼剤(カリーユニ点眼液、フルメトロン点眼液etc.)
- ゲル化剤(チモプトール®XE点眼液0.25%etc.)
- 眼軟膏(エコリシン眼軟膏etc.)
現在最も多く使われているのが水性点眼液になり、市販の物はこちらが多いです。
懸濁性について水に溶けにくく吸収されにくいので、「使用前によく降りましょう」などの説明をされることがあると思います。
ゲル化剤については眼内に長く留まる特徴があるので別の目薬を続けて使用してもらう場合は10分ほど間隔を空けてもらうようにお願い致します。
最後の眼軟膏ですが
・皮膚の炎症には直接塗ってもらう
・ものもらいに対しては綿棒を用いてまぶたの縁に塗る
・角膜ヘルペスには眼内に直接入れてもらいます。
直接入れる際には下瞼を引いてもらい、チューブが直接つかないようにお願いします🙇♂️
点眼薬(目薬について)https://www.shinyuri-hospital.com/column/pharmacist/column_pharm_04.html
新百合ヶ丘総合病院
複数出てた場合の使う順番、注意点は❓🤔
「目薬の種類はわかったけど、結局どれから使うの❓🤔」
この疑問についてお答えしたいと思います。
基本的には
水溶性→懸濁性→ゲル化剤→眼軟膏となっています。
水溶性の点眼薬は吸収されやすいので最初に点して問題ないです。
それ以外は水に溶けにくいので、最初に点してしまうと水溶性点眼薬の成分を弾く恐れがあります。
眼軟膏は効果発現まで時間がかかり、効果持続時間が長いので最後に。
ゲル化剤は眼の中に長く留まるので、先に懸濁性の点眼薬をしてもらう方がゲル化剤に邪魔されずによく効きます👍
他に影響する要素として”よく効かせたい重要な目薬を後に使用する”
(先に効かせたいものを使うと後の薬で洗い流される可能性があるため)
”刺激の少ないものを先に使う”等です。
保存方法及びコンタクトレンズに関して
基本的には直射日光の当たらない涼しい場所となってますが、冷所、10度以下等の記載がある場合は冷蔵庫に保管してもらうように。
コンタクトレンズに関しては、ハードタイプのものに関してはそのまま点眼してもらって差し支えないです。
ソフトタイプの場合、防腐剤をレンズが吸収しレンズの寿命が縮まる可能性があるので一度外してから使用してもらうのが望まいです。
再装着時には5分ほど間隔空けてからが望ましいです。
まとめ
今回も非常に長く読みづらい文章で失礼しました🙇♂️笑
これまでの事を以下の表にまとめています。
吸収、効果 | 順番 | 特徴 | コンタクトレンズ装着 | |
水性 | 吸収されやすい | 1 | 一般的で市販薬に最も多い。使い易い。 | ハード 可 ソフト 不可 (点眼後5分は装着不可) |
懸濁性 | 吸収されにくい | 2 | よく振ってから使用してもらうこと必要。 | 上記と同じ |
ゲル化剤 | ゲル化した後滞留時間長い | 3 | 次の目薬は10分ほど経過してから点してもらう必要あり。 | 上記と同じ |
眼軟膏 | 効果発現遅く持続時間は長い | 4 | 症状により使用方法が異なる | 上記と同じ |
簡単ではありますが、以上のようになっておりますのでご参考いただけたらと思います🙇♂️
今回は眼薬のお話でした、最後までお読みいただきありがとうございました❗️
眼薬1つとっても奥が深い…笑
コメント